臨床検査科は医師の指示の下で診断・治療・早期発見・予防に必要なデータを提供する部門です。臨床検査技師が24時間体制(休日・夜間を含む)で業務を行っています。
スタッフ紹介
- 臨床検査技師:18名
- 受付事務:1名
業務内容
臨床検査は、1血液、尿、臓器などを扱う検体検査 2直接患者様に接する生理機能検査 3患者さんと直接接する業務及び他部署との連携業務に大別されます。
検査種別
1.検体検査
(1)一般検査
1.尿検査
尿検査を行うことで腎疾患、糖尿病、腎尿路感染症などの疾患に必要なデータが得られます。
尿定性は栄研化学のUS-3500、尿沈渣はSYSMEXのUF-5000を用いて検査を実施しています。検査内容によっては顕微鏡を使用して細胞形態等を調べます。
2.糞便検査
消化管からの出血の有無を測定する便潜血反応検査を行っています。
3.体腔液検査
体腔液(髄液・胸水・腹水・関節液等)を穿刺・採取し、成分分析・細胞形態の鑑別を行い、疾患の診断に必要な情報を臨床側に提供します。
(2)生化学検査・免疫検査
血液・尿などの検査材料を分析し、その性状や成分を調べます。
1.生化学検査
蛋白・酵素・脂質・糖・窒素・電解質などの生化学的成分を、日本電子のJCA-ZS050を用いて定量分析を行っています。
2.免疫感染症検査
腫瘍マーカー・内分泌ホルモン等を、SYSMEX のHISCL-5000を用いて検査を行っています。
(3)血液検査
血液中の白血球・赤血球・血小板などの増減や血液凝固機能の検査を行っています。
1.血球算定
白血病、貧血、紫斑病など種々の疾患により、白血球・赤血球・血小板などが増減しますのでSYSMEX のXN-1000を用いて検査を行っています。
2.血液凝固
抗血栓薬の効果判定や、血栓症・血友病などの血液凝固に関する検査をSYSMEXのCS-2500を用いて行っています。
(4)輸血検査
血液型、不規則抗体検査、交差適合試験の3つの検査があります。輸血前に採血された血液で検査を行います。
(5)遺伝子検査
COVID-19の遺伝子をGENECUBE®(モデルC)を用いて、迅速に検査しています。
2.生理機能検査
心電図・呼吸機能・脳波・超音波・聴力・神経機能など患者さんの体で直接検査を行います。体勢や呼吸等、患者様のご協力が必要な場面があります。
(1)心電図検査:12誘導心電図、負荷心電図(フクダ電子 FCP-8800) ホルター心電図(フクダ電子 FM-960、フクダ電子 FM-97、フクダ電子 FM-1500)
心臓、手足等に電極を装着し、心臓の状態を電気の流れを通して観察します。数分で終わる12誘導心電図、運動負荷をかける負荷心電図、1日装着して行うホルター心電図等があります。
(2)血圧脈波検査(フクダ電子 VaSera VS-1500)
動脈硬化の程度を数値として表すものです。
(3)肺機能検査(フクダ電子 SP-790 COPD)
肺の大きさや息を吐く勢いなどを調べる検査です。
(4)脳波検査(日本光電 Neurofax EEG-1218、日本光電 Neurofax EEG-1214))
電極を頭皮に装着し、脳神経細胞の電気的な活動を記録する検査です。
(5)超音波検査(GE LOGIQ S8、フィリップス EPIQ 7G)
超音波プローブを体表からあて、反射した音から目的の部位の画像を作ります。 その画像を観察し、臓器の様子を調べます。
(6)聴力検査(リオン RS-H1、リオン AA-H1)
難聴の程度や種類を調べるための検査です。
(7)神経伝導検査、針筋電図、聴性脳幹反応(日本光電 Neuropack X1)(日本光電 Neuropack X1)(日本光電 Neuropack X1)
神経や筋肉の電気的な活動を記録する検査です。
3.患者さんと直接接する業務及び他部署との連携業務
(1)採血
外来採血は1F採血室で看護師と共同で行っております。
(2)血糖機指導
インスリン注射をされている患者様は血糖値の自己測定が必要です。医師・看護師等と連携を取りながら、自宅等で安全確実に測定が出来るよう指導しております。
(3)感染制御チーム
医師・看護師・薬剤師と共に感染制御チームの構成員となっており、各種細菌検査データの提供、解析等を行っております。また、各種感染管理カンファレンスにも参加しております。
施設・設備

検体検査室

採血室

生理検査室

エコー室
職員の教育体制
資格取得
- 緊急臨床検査士
- POCT測定認定士
- 二級臨床検査士(循環生理)
- 二級臨床検査士(神経生理学)
- 超音波検査士(消化器領域)
- 超音波検査士(表在領域)
- 毒劇物取扱責任者
- 有機溶剤作業主任者
- 特定化学物質四アルキル鉛等作業主任者
新人教育
新しく就職された検査技師には半年程度の期間で検体検査・生理検査の研修プログラムを履修して頂き、夜勤業務に就けるように指導致します。
実習・見学等の受入
臨地実習は1名から2名程度受け入れております。見学は随時行っていますので当院人事課までお問合せ下さい。